遥かなる山の呼び声 感想

ＢＳフジで放映された高倉健主演映画「遥かなる山の呼び声」を見ました。
いい映画ですね！何度見てもラストシーンは目頭が熱くなります。

「幸せの黄色いハンカチ」で初めて組んだ高倉健と山田洋次監督コンビの２作目です。

牧場で子供を育てる未亡人（賠償千恵子）が
突然やってきて働くことになった謎の男（高倉健）に
徐々に惹かれていく過程の演出・演技が見事でした

「幸せの黄色いハンカチ」と「遥かなる山の呼び声」は、
内容からして明らかに姉妹作と言えます。

「幸せの黄色いハンカチ」は、
刑務所から出所した男が妻の元へ戻る物語でした。

そして、「遥かなる山の呼び声」は、
罪を犯した男が刑務所に入るまでの物語です。

舞台はどちらも北海道です。

ただし、個人的な意見ですが、
「幸せの黄色いハンカチ」は静的な映画で、
「遥かなる山の呼び声」は動的な映画だと思っています。

たとえばラストシーン。
前者は、夫婦２人の感動の再会のシーンをロングショットでセリフなしで描写。
後者は、刑務所へ行く列車の中での感動的な会話の描写となっています。

前者は、内面的な演技が多く、静的な健さんでしたが、
後者では、牧場で働く姿や馬に乗るシーンで、
男・健さんのかっこよさが随所に見られた映画でした。

そんな風に両作品を比較して見ています。

刑務所へ行く男（高倉健）に女（賠償千恵子）が渡すのは、
黄色いハンカチでした。

これは明らかに２作品が、ストーリーやキャラクターこそ違っても
同じテーマを根本にした姉妹作だと言えます。

倍賞千恵子の子供役で出演した吉岡秀隆が好演しています。
この後、北海道・富良野を舞台にした「北の国から」に長年出演することになりますね！

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